TKC会計ソフトとは、税理士事務所や地方公共団体を中心にサービスを提供している会計ソフトです。
一般法人向けの会計ソフトではなく、税理士事務所を中心とした機能が取り揃えられています。TKC会計ソフトなら、一般びてしまっているためきな回帰ソフトで処理できない項目も対応が可能です。
しかし、「TKC会計ソフトの特徴って一体何?」「TKC会計ソフトを利用するメリット・デメリットは?」などの疑問が出てくるでしょう。
そこで本記事では、TKC会計ソフトの特徴や種類を解説します。TKC会計ソフトを利用するメリット・デメリット、できないこと・できることについても紹介します。
TKC会計ソフトの導入を検討している事業者様は、ぜひ参考にしてください。
TKCの会計ソフトの特徴!5種類のサービスを解説

運営会社 | 株式会社TKC |
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月額料金 | 要問い合わせ |
無料トライアル | なし |
対応OS | Microsoft Windows 10/11 Mac OS(最新バージョンを含めた3世代) |
対応ブラウザ | Google Chrome(最新版)、Microsoft Edge(最新版) |
TKC会計ソフトは、企業の財務経営力と資金調達力の強化を支援する会計ソフトです。
社長の戦略的な意思決定を強力にサポート可能で、会計で会社を強くできます。会計事務所から安心のサポートを受けることができ、中長期経営計画の策定や同業他社との比較が可能です。
また、資金調達力を高める機能を活用することで、金融機関との信頼関係の構築をサポート。
会計ソフト自体も安心安全に利用できるよう、最高度のセキュリティ体制を整えています。初めてTKC会計ソフトを導入する場合でも、安心して使い続けられるでしょう。
さらに、TKC会計ソフトには大きく分けて5種類のサービスが存在します。
それぞれ順に解説します。
e21まいスター

e21まいスターとは、財務処理・給与計算・請求書は悪行を一つのパッケージにしたシステムです。
e21まいスターは「しっかり会計」・「安心給与」・「かんたん請求」の3つのシステムがワンパッケージになっています。仕分けを連動できるため、経理業務の合理化を勧められます。
e21まいスターのホーム画面は、簡単で直感的にわかりやすいフルメニューを導入しています。機能はアイコンごとにまとめられているため、目的を明確に把握できます。
また、e21まいスターの「玉手箱」を利用すれば、会計ソフトを始めて活用する人でも便利なサービスが豊富に詰まっています。初心者にも嬉しい充実さアポートが揃っているため、効率的にe21まいスターを活用可能です。
FX2

FX2とは、中小企業経営者に特化した業務管理ツールです。TKC会計ソフトのFX2シリーズは17.2万社以上に導入されている会計ソフトであり、経営者の意思決定をサポートしています。
FX2は社長が部門ごとの業績を管理しやすいよう設計されており、代表者がすぐに会計情報をすぐに確認可能です。代表者の確認以外にも、経理や給与計算の業務を手分けして行える機能が搭載されています。
また、FX2を活用すれば、経営戦略や業務管理・業務執行管理も可能です。365日変動損益計算書や社長メニューなど、他の会計ソフトには搭載されていない機能を利用できます。経営者が直接会計ソフトを活用できる機能が搭載されているのは、FX2独自のサービスと言えるでしょう。
FX4クラウド

FX4クラウドは、資金繰り計画や業績管理特化した会計ソフトです。年商5億円以上50億円までの企業に最適な機能が搭載されています。
FX4クラウドには、部門責任者に業績責任を持たせたいと考えている経営者に最適な機能を活用できます。株式上場を視野に入れた会計処理を進めることができ、販売管理システム等の業務システムとのデータ連携も可能です。
また、FX4クラウドはクラウド型会計ソフトとなるため、いつでも最新業績を確認できます。消費税の記帳要件に完全準拠。電子帳簿保存法に完全対応しており、電子申告に必要な証明の「記帳適時性証明書」を発行できます。
もちろん、FX4クラウドを導入する際は会計の専門家がサポートします。システムの導入から運営までサポートしてもらえるため、安心して活用できるでしょう。
FX5
FX5は、企業グループの戦略的意思決定や決算早期化を支援する会計ソフトです。
FX5の特徴は、インプット・アウトプットの柔軟性の高さです。会計に関する日常業務の効率化はもちろんのこと、法令遵守・管理機能の強化・グループ経営管理の強化を実現します。
FX5を導入すれば、グループ統一の会計システムとして運用ができ、各社の財務情報をタイムリーに集約できます。連結血さの早期化を実現できるため、会計処理にかかるコスト・時間を削減可能です。
また、FX5は大規模データにも対応できるクラウド基盤を搭載しています。データセキュリティやシステムパフォーマンスを第一に考えた機能も搭載しているため、顧客の利用規模に応じてサーバー環境を整えます。月間50万行以上の仕分けにも余裕を持って対応できるため、規模の大きい会計処理を行う際も安心です。
eCA-DRIVER
eCA-DRIVERは、子会社のレえポーティングや連結処理、連結けっさんに必要な機能を搭載している会計ソフトです。
600以上の企業グループへの導入実績があり。TKCが保有するデータセンターによるクラウド運用を行っており、業界内でも高い評価を獲得しています。
また、TKCのデータセンターでは「3402監査報告書」を受領しているため、確かな信憑性がある環境で会計ソフトを活用可能です。公認会計士がシステム設計に関わっているため、システム自体も非常にわかりやすく、監査に必要不可欠な帳票を網羅しています。
さらに、クラウド運用によってWeb収集機能も搭載しています。各種データ連携を実施するため、各社の入力たんようの負担を軽減できます。eCA-DRIVER導入後は、TKC全国会の税理士・公認会計士と専任コンサルタントによって、サポートを実施します。
導入会社の計画的な制度対応を応援するため、スムーズうに会計ソフトの活用を実現できるでしょう。
TKC会計ソフトを利用するメリット

TKC会計ソフトを利用するメリットは、以下の通りです。
- 資金調達をサポートする様々な機能を搭載
- 記帳適時性証明書の発行が可能
- タイムリーに決算書の提供ができる
- TKC全国会を活用して税理士を探せる
- 最高度のセキュリティ体制を完備
それぞれ順に解説します。
資金調達をサポートする様々な機能を搭載
TKC会計ソフトには、資金調達をサポートする様々な機能が搭載されています。
決算書や試算表を金融機関にインターネット経由で送付でき、適時に業績を開示することで、経営の透明性が高まります。金融機関との信頼関係を構築することで、スムーズに資金調達を進められます。
新型コロナウイルスが流行した昨今においては、資金調達時に真正の会計数値が求められます。TKC会計ソフトなら、真正の会計数値をすぐに提示できるため、迅速に融資手続きが可能です。
記帳適時性証明書の発行が可能
TKC会計ソフトは、記帳適時性証明書の発行が可能です。記帳適時性証明書とは、第三者である株式会社TKCが導入事業者の決算書が適時に記帳された会計帳簿に基づき作成されます。
記帳適時性証明書に基づき法人税申告書が作成され、電子申告された実績が証明されます。記帳適時性証明書があれば、会計帳簿や決算書に対する金融機関・税務当局からの信頼度が大幅に向上するため、安心して記帳を進められます。
また、TKC会計ソフトは企業向け会計ソフトで初めて「電子帳簿ソフト法的要件認証」を受けています。TKC会計ソフトで扱った過去のデータは一切変更できず、会計帳簿と決算書の一体性が証明できます。消費税の仕入税額控除に必要な記帳要件を満たした会計帳簿を作成可能です。
タイムリーに決算書の提供ができる
TKC会計ソフトは、金融機関に信頼性の高い決算書をタイムリーに提供できます。
TKC会員事務所が作成した月次試算表や年度決算書などの財務情報を会計ソフトの依頼者情報に基づいて、金融機関へ電子データで提供が可能です。TKC会計ソフトには、TKCモニタリング情報サービスと呼ばれるシステムが導入されています。
TKCモニタリング情報サービスを利用することで、各種情報を電子データとして保存されています。決算書や試算表をコピーしたり、郵送したりする手間が省けるため、スピード感のある手続きを進められるでしょう。
TKC全国会を活用して税理士を探せる
TKC会計ソフトは、TKC全国会を活用して自社に適した税理士を探せます。
TKC全国会は、租税正義の実現を目指し関与先企業の永続的繁栄に奉仕する我が国最大級の職業会計人集団です。
引用:TKC全国会とは | TKC全国会のご紹介
TKC会計ソフトを利用している場合、TKC会員事務所が事業を支援するため、躊躇期的な経営計画や策定、同業他社との比較を行えます。
また、毎月の巡回監査時に予算と実績の進捗状況を確認し、専門家から経営助言を受けられます。きんgとの業績比較も容易にできるため、今何をすべきかが明確になるでしょう。
最高度のセキュリティ体制を完備
TKC会計ソフトは、最高度のセキュリティ体制を備えたクラウド環境を用意しています。
最新語術を駆使し、災害などが発生した場合に備えて堅牢でセキュアな環境を整えています。国内法に準拠した厳格な個人情報管理体制を敷いており、TKC社員がデータを保護します。
また、自社データセンターで情報を管理しているため、万全なサポートと高付加価値サービスを提供します。TKCデータセンターは、どんな人でも安心して利用できるクラウドサービスを提供しています。TKC会計ソフトは安全・安心・便利なシステム運用をサポートしてくれるでしょう。
TKCの会計ソフトを利用するデメリット

TKC会計ソフトを利用するデメリットは、以下の通りです。
- 一般向け会計ソフトのようには使えない
- 会計処理は税理士に丸投げできない
- 場合によっては費用が高くなる
それぞれ順に解説します。
一般向け会計ソフトのようには使えない
TKC会計ソフトは、一般向け会計ソフトのようには利用できません。
一般的な会計ソフトは、経理・財務作業のサポートをメインとしています。帳簿の作成やデータをまとめる機能が搭載されています。
一方、TKC会計ソフトは、会計処理だけではなく、経営面をサポートする機能が豊富に搭載されています。会計面だけでの活用を考えている場合は、TKC会計ソフトの機能をうまく活用できないケースもあるでしょう。
会計処理は税理士に丸投げできない
TKC会計ソフトでは、TKC全国会を活用して税理士や公認会計士からアドバイスをもらえます。
ただし、TKC全国会を活用して派遣された税理士に、会計業務を丸投げすることはできません。基本TKC会計ソフトを活用して、自社で各種業務をこなす必要があります。
税理士や公認会計士から対応してもらえるのはあくまでアドバイスだけです。依頼した税理士に業務を丸投げしたい場合は、別途契約が必要であることを把握しておきましょう。
場合によっては費用が高くなる
TKC会計ソフトの導入費用は、企業によって異なります。導入する機能や拡張の有無によって費用は異なり、複数の機能やサービスを追加すればその分コストがかさみます。
また、TKC会計ソフトには明確な費用が設定されていないため、一般の会計ソフトよりも費用が高くなる可能性があります。
できるだけコストを抑えて会計ソフトを導入したいと考えている場合は、あらかじめ注意しておきましょう。
TKC会計ソフトでできること・できないこと
ここでは、TKC会計ソフトでできること、できないことを紹介します。TKC会計ソフトの導入を検討している場合は、ぜひ参考にしてください。
TKC会計ソフトでできること
TKC会計ソフトを導入してできることは、以下の通りです。
- 一般的な会計・財務処理業務
- 日々の取引仕訳
- 自社の業績の見える化
- 連結会計
- 各部門の管理
TKC会計ソフトは、日々の取引の入力や試算表や貸借対照表の作成などの一般的な会計ソフトが対応している機能以外にも様々な機能を搭載しています。
企業全体や部門ごとの業績を見える化できる機能を搭載しており、経営状態の改善を目的としたサポートを受けられます。
また、TKC会計ソフトには部門管理機能や上場企業向けのグループ管理や連結決算の効率化も可能です。事業規模に合わせて最適なTKC会計ソフトを選択できる点も、大きな強みと言えるでしょう。
TKC会計ソフトでできないこと
TKC会計ソフトでできないことは、以下の通りです。
- 複合仕分けに対応していない
- 先月分以前の仕訳入力情報の変更
- ASP連携
TKC会計ソフトは、一般的な会計ソフトが搭載している機能も幅広く活用できます。
しかし、TKC会計ソフトは全体的にイレギュラーな対応を苦手としています。前月分以前の仕訳情報は基本的に変更できず、複雑な手続きが必要となり明日。
また、複合仕分けには対応していないことから、会計処理時に手間を感じるケースもあるでしょう。ASP連携にも対応していないため、他のサービスとシームレスな連携ができません。
一般的な会計ソフトからTKC会計ソフトへ乗り換える際は、慣れるまで使いにくさを感じてしまうでしょう。
TKC会計ソフトに関するよくある質問
- TKC会計ソフトは個人事業主でも利用できますか?
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TKC会計ソフトは、個人事業主でも利用は可能です。TKC会計ソフトの導入は、税理士事務所からレンタルする手法となり、TKC関連の税理士事務所の関与を受けている場合は、個人事業主でも導入が可能です。
TKC会計ソフトは、月次監査が行われるため、作成した伝票の改変はできません。
個人事業主として会計処理の規模が小さい場合は、一般的な会計ソフトが適している可能性が高いです。個人事業主として導入を検討している場合は、TKC株式会社へ相談してみてください。
- TKC会計ソフトの評判はどんな口コミが多いですか?
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TKC会計ソフトを利用した人の口コミは、以下の通りです。
「会計と給与ソフトを使用しています。バックアップをするよう、時期が来たら開いて直ぐにポップアップで知らせてくれるので取り忘れがないですし、データセンターへも送られるのでもしものことがあってもデータの紛失等の心配はありません。」
「毎日の仕入れを担当しています。画面上の入力の配置がとてもわかりやすく順を追って入力できます。不足項目があるとエラー表示で教えてくれるので入力漏れがありません。」
TKC会計ソフトを利用した人の多くは、データセンターとの連携の利便性やソフト自体の使いやすさを評価しているようです。会計業務をスムーズに進められるため、日々の業務負担を減らすことが可能です。

野村税理士事務所代表 野村真一
税理士業界20年、野村税理士事務所代表でfreee認定アドバイザー。日本税理士会連合会、九州北部税理士会所属。認定経営革新等支援機関の認定事業者として事業再構築補助金の申請支援を行う。