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ファクタリングの審査に落ちる理由!改善方法を解説

ファクタリングの審査に落ちる理由!改善方法を解説

ファクタリングは売掛金を現金化できるため、借入とは別の方法で資金調達が可能です。

ファクタリング会社の中には、法人以外にも個人事業主やフリーランスでも利用できるケースがあるため、金融機関からの借り入れが難しい事業者にも最適な方法と言えます。

しかし、「ファクタリングの審査に落ちる理由ってなに?」「ファクタリングの審査に通過するコツはあるの?」などの疑問が出てくるでしょう。

そこで本記事では、ファクタリングの審査に落ちる理由を解説します。ファクタリングの審査に通過するコツについても紹介するため、気になる人はぜひチェックしてください。

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この記事の内容

ファクタリングの審査に落ちる理由

ファクタリングの審査に落ちる理由は、以下の通りです。

  • 売掛先が赤字続きや税金滞納等の経営不振
  • 売掛先が信用力の低い個人事業者の場合
  • 3社間契約で売掛先の承諾を得られない
  • 支払いサイトが長い(60日以上の)売掛債権
  • 不良債権や期日が過ぎた売掛債権は利用不可
  • 売掛債権の2重譲渡の疑いがあるケース
  • 売掛先と新規取引もしくは取引して日が浅い
  • 申込み者が個人事業主やフリーランスの場合
  • 利用するファクタリングと相性が悪い

それぞれ順に解説します。

売掛先が赤字続きや税金滞納等の経営不振

売掛先が赤字続きや税金滞納等の経営不振

ファクタリングは、売掛先が赤字続きや税金滞納等の経営不振に陥っていると審査に落ちる可能性が高いです。

基本的にファクタリングの審査では利用者ではなく売掛先が対象となります。ファクタリングは売掛先を売却して資金調達する手法となるため、売掛先の経営状況が非常に重要です。

売掛先の業種や会社の規模・利益などを総合的に審査して、売掛債権を買い取るか決定します。

売掛先の業績が悪く赤字が続いていたり、税金を滞納していたりすると、期日通りに売掛金を支払えないケースも少なくありません。万が一、売掛債権を買い取った後、売掛先が倒産・経営破綻してしまうと、売掛金額の回収ができなくなります。

また、ファクタリング会社の多くは、ノンリコースと呼ばれる契約方式を採用しています。ノンリコースとは、売掛先の倒産や経営破綻で売掛債権を回収できなくなった場合でも、利用者から弁済金を要求しない契約です。

つまり、利用者は売掛先が売掛金額を支払えなくなっても、ファクタリング会社に現金化した資金を返金する必要はありません。ノンリコースは利用者にとっては非常に安心できるサービスである一方、ファクタリング会社側は大きな損失です。

できる限り不良債権とならないよう、事前に独自の審査を設けています。そのため、ファクタリングに利用する売掛先は、できる限り業績が安定した企業を選びましょう。

売掛先が信用力の低い個人事業者の場合

売掛先の信用度を比較した図

ファクタリングを利用する際の売掛先が個人事業主の場合は審査に落ちる可能性が高いです。

ファクタリングの審査では、売掛先の信用力がチェックされます。個人事業主は企業に比べて信用力が低いため、問題なく売掛金を支払える経営状況でも審査に落ちることがあります。

また、個人事業主は法人に比べて事業内容や業績の調査が難しい業務形態です。

法人の場合は、信用調査機関やファクタリング会社独自に調査できる可能性がありますが、個人事業主は調査しても信用度がアップする情報が出てこない傾向にあります。

そのため、多くのファクタリング会社は、売掛金が個人事業主だと利用できない、もしくは審査に通りづらいと言えます。

3社間契約で売掛先の承諾を得られない

売掛先の承諾を得られないケース

ファクタリングの審査に通過できない場合、3社間契約で売掛先から承諾を得られないケースがあります。3社間契約とは、利用者・売掛先・ファクタリング会社の3社間でファクタリング契約を進める方式です。

ファクタリングの仕組みについては「ファクタリングとは?仕組みを図解で解説」の記事で詳しく解説していますので、是非参考にして下さい。

3社間契約は利用者とファクタリング会社だけで手続きを進める2社間契約に比べて、信用度が高い契約方式です。

しかし、売掛先からファクタリングの利用が認められない場合は、審査に通過することはありません。利用者やファクタリング会社が契約を認めていても、3社の中いずれかが契約を締結しなければ売掛金の現金は難しいです。

もちろん、売掛先の業績や税金支払い状況に何ら問題がない場合でも、ファクタリングの承諾が得られなければ利用はできません。ファクタリング会社の多くは審査に落ちた理由を公開していないため、3社間契約で審査に落ちたらなら、売掛先に直接問い合わせ方法も有効です。

売掛先の中には事前共有がないことから承諾を断っているケースもあるため、なぜ承諾を得られなかったのか確認しましょう。

支払いサイトが長い(60日以上の)売掛債権

ファクタリングの審査に落ちる理由の一つとして、支払いサイトの長さが挙げられます。60日以上の支払いサイトが長い売掛債権は審査に通過する可能性が低いです。

ファクタリングにおいて支払いサイトとは、取引期間の締め日から支払い期日までの期間を指します。例えば、10月1日に請求書を発行し、支払日が10月31日の場合は支払いサイトが30日の計算となります。

支払いサイト

支払いサイトが長い売掛債権は、ファクタリング会社に支払うまでに時間がかかることを指します。売掛金の平均支払いサイトは30日〜60日です。そのため、60日以上の売掛債権は回収リスクが高いとされています。

安定した経営を行い税金滞納などがない企業でも、支払いサイトが長ければ不測の事態が発生するリスクがあります。災害や急激な経営状況の悪化・代表者の不祥事などが挙げられ、ファクタリング会社や利用者は予想できません。

ファクタリング会社の審査の中には、予測できない不測の事態についても含まれているため、支払いサイトが長いほど審査に通過する可能性が低くなります。ファクタリングの審査通過率を高めたい場合は、できるだけ支払いサイトの短い債権で申し込みを進めましょう。

不良債権や期日が過ぎた売掛債権は利用不可

ファクタリングを利用する際は、有効な債権である必要があります。不良債権や期日の過ぎた売掛債権はファクタリングでは利用できず、審査に通過することはありません。

不良債権とは、約定どおりの元本や利息の支払いが受けられなくなるなど、その経済価値が低下した貸出債権を指します。

引用:不良債権とは何ですか? : 日本銀行 Bank of Japan

わかりやすく言えば、債権としての財産的価値がない売掛金を指します。

不良債権や期日が過ぎた売掛金は支払われる可能性が低く、回収できないリスクがあります。ファクタリング会社では、回収できないリスクのある売掛債権は買い取ってもらえないため、あらかじめ注意しましょう。

ただし、ファクタリング会社の中には、不良債権だと分かった上で買取を行い、不正な費用を請求する悪質な会社が存在します。不良債権の有無は、ファクタリング会社に申し込む前に自社で確認しておきましょう。

売掛債権の2重譲渡の疑いがあるケース

ファクタリングの審査に落ちた場合、売掛債権の2重譲渡の疑いがないか確認しましょう。

売掛債権の2重譲渡とは、他のファクタリング会社で資金化した債権を別の会社で再度別の売掛金として利用することを指します。例えば、A社に提出して現金化した請求書は、B社に提出して資金調達に利用してはいけません

売掛債権の2重譲渡

同一債権を複数のファクタリング会社に譲渡する2重譲渡は、ファクタリング会社に対する虚偽として扱われます。

別の証拠書類を提出してもファクタリング会社は信販会社などに審査を依頼しているため、2重譲渡している売掛債権であることはすぐに発覚します。

一度、2重債権を利用して申し込んだ場合、今後ファクタリングサービスを利用できない可能性も高いです。

2重譲渡された売掛債権は、買い取っても資金回収できない可能性が高いため、ファクタリング会社によっては大きなリスクといえます。

ただし、悪質な2重譲渡の疑いのある売掛債権は、詐欺として訴えられるリスクもあります。

詐欺として認定された売掛債権は、ノンリコースの対象にならず、通常通りファクタリング会社へ支払いを行う必要があります。そのため、売掛債権の2重譲渡は必ず行わないようにしましょう。

売掛先と新規取引もしくは取引して日が浅い

ファクタリンが会社へ提出した売掛債権の売掛先が新規取引先、もしくは取引して日が浅い場合は審査に落ちる可能性が高いです。

ファクタリング会社の審査では、売掛先との取引実績も重要な項目です。取引実績が長いほど、信頼感があることから審査に良い影響を与えます。

一方、取引実績の浅い売掛先の場合、期日通りに売掛金の支払いが行われる確実性に欠けてしまいます。特に単発案件の場合は、取引経験や継続契約も見込めないため、審査に通過する可能性が低いです。

取引先との十分な実績がない場合は、補完書類を提出して審査通過率を高めることも可能です。ファクタリングの審査は回収リスクが最も重要な項目となるため、利用する売掛債権は取引経験の多い企業を提出しましょう。

申込み者が個人事業主やフリーランスの場合

ファクタリングサービスの利用者自体が、個人事業主やフリーランスの場合は、審査に落ちる可能性が高いです。売掛先と同様に、個人事業主やフリーランスは法人に比べて社会的信用が低い傾向にあります。

個人事業主やフリーランスの中には、過去に金融事故や税金滞納歴があるケースも少なくありません。売掛先から支払いが行われたとしても、利用者がファクタリング会社に支払わなければ不良債権扱いになってしまいます。

特に2社間契約はファクタリング会社と利用者だけで手続きを進めるため、売掛金は一旦利用者の元に入金します。入金した売掛金が支払われないリスクを考慮して、個人事業主やフリーランスの審査が厳しいケースが多いです。

また、個人事業主やフリーランスは、事業や経営状況を調査しづらい傾向にあります。万が一、利用者と連絡がつかない場合の対策がないケースが多いため、審査に通過しない場合があります。

個人事業主やフリーランスで審査通過率をアップさせたい場合は、売掛債権以外にも複数の書類を提出することで、利用者自身の信用度を高めましょう

別の記事にて、個人事業主向けのファクタリングフリーランス向けのファクタリングも解説していますので参考にして下さい。

利用するファクタリングと相性が悪い

申し込んだファクタリング会社と利用者の相性が悪い場合、審査に落ちる可能性が高いです。近年、ファクタリングサービスを提供する会社は増えており、一般の法人はもちろん、個人事業主やフリーランスに特化した業者も存在します。

特定のサービスに特化したファクタリング会社も存在するため、業種や申込み金額によっては利用自体を断られてしまうケースも少なくありません。

例えば、建設業界の売掛債権に特化した会社であれば、飲食業界やIT業界の債権買取を実施していません。

個人事業主・フリーランスに特化したファクタリング会社の場合、法人の受付は行なっていないなど、相性が悪ければ審査に落とされることがあります。

また、ファクタリング会社の中には、直接担当者と話をして審査を進めることもあります。面談時の対応が合わないと判断された場合、売掛先や提出書類に問題がなくとも審査落ちする可能性が高いです。

ファクタリングサービスを利用する際は、事業内容や業種・売掛債権の種類などを確認しておきましょう。売却した売掛債権の中には、特化したファクタリング会社が存在するケースも多いため、相性に合った業者の利用がおすすめです。

ファクタリングの審査を通過するコツ

ファクタリングの審査に通過するコツは、以下の通りです。

  • 最低3ヶ月以上の取引がある売掛債権を用意
  • 利用可能な事業者が個人か法人かを確認する
  • 審査通過率が高いファクタリングを利用する

それぞれ順に解説します。

最低3ヶ月以上の取引がある売掛債権を用意

ファクタリング会社の審査通過率をアップさせたい場合は、最低3ヶ月以上の取引がある売掛債権を用意しましょう。

ファクタリング会社の審査において、売掛先との取引実績は非常に重要です。新規取引先や取引実績が3ヶ月未満の場合、十分な取引実績がないとみなされてしまい。審査に落ちる可能性があります。一方、最低3ヶ月以上の取引がある売掛先の債権を用意した場合、安定した入金があるため審査に通りやすくなります。

一般的にファクタリング会社は利用者ではなく、売掛先の経営状況や支払い実績を入念に審査する傾向にあります。豊富な取引実績があれば、利用者・売掛先ともに信用度が高まり、回収のリスクが低いと考えられる可能性が高いです。3ヶ月以上の取引実績に加えて、支払いサイトが短い売掛債権であれば、より信用度を高められるでしょう。

また、安定した経営状況や一部上場企業などは、売掛先として信用度が高いとされています。名前だけでも来たことがあるような大企業は、調査しやすいため審査通過率が高いです。もちろん、ファクタリング会社の中には、3ヶ月未満の売掛債権を提出しても審査に通過するケースも存在します。ファクタリングの審査通過率を高めたい場合は、取引実績が豊富な売掛債権を利用しましょう。

利用可能な事業者が個人か法人かを確認する

ファクタリング会社の審査通過率を高めるためには、利用可能な事業者が個人か法人かを事前にチェックしておきましょう。ファクタリング会社の中には、個人事業主・フリーランスは利用できないケースがあります。

法人のみに利用を制限されているファクタリング会社を利用しても、審査通過は期待できません。事業者の形態に対応しているファクタリング会社を選ぶことが重要です。

また、ファクタリング会社の中には、個人事業主・フリーランスの利用に対応するケースが増えています。個人事業主・フリーランスに特化したファクタリングなら、小規模案件をメインで取り扱っている事業者でも問題なく利用が可能です。

利用できる事業者に制限があれば、どれだけ書類を準備しても審査は通過できません。できるだけ審査通過率をアップさせたいなら、事業形態に適したファクタリング会社に申し込みましょう。

審査通過率が高いファクタリングを利用する

ファクタリング会社の審査に通過することとして、審査通過率の高いファクタリングの利用が挙げられます。ファクタリング会社の中には、審査通過率を公開していることがあります。特に審査通過率が90%以上のファクタリング会社は、基本書類や依頼された書類を用意するだけで、無理なく資金調達できる可能性が高いです。

審査通過率が90%以上のファクタリング

ファクタリング審査通過率
ビートレーディング98%
PayToday98%
日本中小企業金融サポート機構95%
アクセルファクター93%
ベストファクター92.2%
メンターキャピタル92%

※審査通過率は2023年1月時点のものになります。詳細はリンク先の公式サイトをご参照下さい

上記はファクタリング審査甘いサービスをお探しの方におすすめです。審査通過率を公開しているファクタリング会社の多くは、豊富な利用実績を誇ります。

ファクタリングサービスを提供し始めてすぐの会社は、十分な実績がないことから審査通過率を公開していない傾向にあります。業界実績が豊富なファクタリング会社であれば、高い審査通過率を見込めます。

さらに、売掛債権に加えて根拠となる書類を用意できれば、より審査通過率を高められます。もちろん、どれだけ審査通過率が高くても、利用可能な事業者が限定されている場合は、条件を満たさなければ審査を通過できません。事前に審査通過率の高いファクタリングを選択しましょう。

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運営者

税理士業界20年、野村税理士事務所代表でfreee認定アドバイザー。日本税理士会連合会、九州北部税理士会所属。認定経営革新等支援機関の認定事業者として補助金の申請支援を行う。

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