社労士に向いている人の特徴7選!向いていない人の特徴や社労士試験の難易度も解説

社労士に向いている人の特徴7選!向いていない人の特徴や社労士試験の難易度も解説

「社労士に興味はあるけれど自分に向いているのか不安…」
「どんな人が社労士に適しているの?」
「試験の難易度や自分に合った資格なのか知りたい」

このような疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

社会保険労務士(社労士)は、労務管理や社会保険の専門家として多くの企業や労働者を支える重要な役割を担っています。

しかし、自分がこの職業に適しているのか、また試験の難易度はどの程度なのか、気になる点は多いと思います。

この記事では、社労士に向いている人の特徴を7つにまとめて詳しく解説します。向いていない人の特徴や社労士試験の難易度にも触れているので、これから社労士を目指そうと考えている方はぜひ最後までご覧ください。

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目次

社労士とはどんな仕事?

社労士(社会保険労務士)は、企業における人事・労務管理の専門家です。労働関連法令や社会保険に関する知識を駆使し、企業が健全な組織運営を行うためのサポートをします。

近年、労働法に関する問題は複雑化しており、企業は専門家である社労士のサポートを必要とする場面が増えています。

働き方改革やハラスメント対策など、企業が取り組むべき課題は多岐にわたり、社労士の専門知識がますます重要になっています。

社労士の仕事内容と業務範囲

社労士の業務は多岐にわたりますが、大きく次の3種類に分けられます。

  • 1号業務|申請書類の作成・手続代行業務(独占業務)
  • 2号業務|帳簿書類等の作成業務(独占業務)
  • 3号業務|コンサルティング業務

申請書等の作成や手続代行などは1号業務に該当し、労働者名簿や賃金台帳などの作成業務は2号業務に該当します。そのほか、企業の相談に応じたり指導したりする業務は3号業務のコンサルティング業務です。

社労士はこれらの業務を通じて、企業が労働関連法令を遵守し、従業員が安心して働ける環境づくりをサポートします。

また、近年は働き方改革やハラスメント対策など、企業が抱える労務課題は複雑化しており、社労士の業務の幅も広がっています。

社労士の仕事内容について詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事もあわせてご覧ください。

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社労士の年収は?

社労士の年収は働き方や経験、能力によって大きく異なります。社労士の年収に関する詳細な公的データはありませんが、平均年収は500万円程度と言われています。

勤務社労士の場合は年収300万円~700万円の幅ですが、経験やスキルによっては1,000万円を超えるケースもゼロではありません。

独立開業した社労士の場合、年収はさらに大きく変動し、数千万円を稼ぐ人もいれば経営が安定せず苦労する人もいます。

また、年収を上げるためには専門知識やスキルを磨くことはもちろん、顧客獲得や営業努力も重要です。

そのほか、外国人雇用や労務監査、ハラスメント対策などに精通した社労士は専門性が高く評価され、高収入を得やすい傾向にあります。

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社労士の働き方は2種類

社労士の働き方には、大きく分けて「勤務社労士」と「開業社労士」の2種類があります。

勤務社労士は企業の人事部や労務部、あるいは社会保険労務士法人などに所属し、社労士としての業務を行います。

安定した収入を得られることがメリットですが、企業の規模や業種によって業務内容や働き方が異なる可能性があるため注意が必要です。

一方、開業社労士は独立して事務所を構え、顧問契約を結んだ企業に対して社労士としてのサービスを提供する働き方です。

時間や場所に縛られない自由な働き方ができることがメリットですが、顧客獲得や経営に関する知識も必要になります。

どちらの働き方を選ぶかは、個人のキャリアプランやライフスタイルによって異なります。安定した環境で専門知識を活かしたい場合は勤務社労士、自由な働き方をしたい場合は開業社労士が向いているといえるでしょう。

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社労士に向いている人の7つの特徴

社労士の仕事は専門知識だけでなく、様々なスキルや適性が求められます。以下7つの特徴いずれかに当てはまる人は、社労士として活躍できる可能性が高いでしょう。

  • 数字に強くて丁寧に作業できる人
  • コミュニケーション能力が高い人
  • 法律や規則に関心がある人
  • 常に学び続ける向上心がある人
  • 地道な作業を継続できる人
  • 企業の成長に貢献したい人
  • トラブル時でも冷静に柔軟な対応ができる人

これらの特徴を詳しく見ていきましょう。

①数字に強くて丁寧に作業できる人

数字に強くて丁寧に作業ができる人は社労士に向いています。

社労士の業務では、給与計算や社会保険料の計算など数字を扱う作業が頻繁に発生します。正確な計算能力はもちろん、細かな数字のミスを見逃さない注意力も重要です。

また、各種申請書類の作成やデータ入力など、地道な作業も多いため丁寧かつ正確に作業を進める能力が求められます。

数字に強いだけでなく、数字の根拠や意味を理解し、論理的に考えることができる人も社労士に向いているといえるでしょう。

②コミュニケーション能力が高い人

コミュニケーション能力が高い人も社労士が向いています。

社労士は企業の人事担当者や従業員、行政機関の担当者など、様々な人とコミュニケーションをとる機会が多い仕事です。

相手の話を丁寧に聞き、的確なアドバイスをするためには高いコミュニケーション能力が必要になります。

また、法律や制度をわかりやすく説明する能力も重要です。専門用語を多用するのではなく、相手の理解度に合わせて平易な言葉で説明する能力も社労士には求められます。

③法律や規則に関心がある人

社労士に向いている人の特徴として、法律や規則に関心がある人というのも挙げられます。

社労士は労働基準法、社会保険法、労働安全衛生法など多くの法律や規則を扱う専門家です。

これらの法律や規則は頻繁に改正されるため、常に最新の情報を把握しておく必要があり、社労士は法律や規則に関心を持って積極的に学ぶ姿勢が求められます。

また、法律や規則を学ぶだけでなく、その背景にある考え方や社会情勢を理解することも大切です。

「なぜその法律や規則が存在するのか」「どのような目的で改正されたのか」まで理解することで、より深く法律や規則を理解することができます。

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④常に学び続ける向上心がある人

労働関係の法律や社会保険制度は、社会情勢や経済状況の変化に合わせて頻繁に改正されます。

社労士として活躍し続けるためには、常に最新の情報を学び続けることが不可欠です。

法律改正の情報をいち早くキャッチし、その内容を正確に理解することはもちろん、実務にどのように影響するかを予測する能力も求められます。

また、新しい技術やツールも積極的に取り入れる必要があります。

クラウド型の労務管理システムやAIを活用した労務相談サービスなど、新しい技術が次々と登場しており、これらの技術を使いこなすことで業務効率を大幅に向上させることが可能です。

⑤地道な作業を継続できる人

社労士の仕事は華やかなイメージがあるかもしれませんが、実際には地道な作業の積み重ねです。

書類作成、データ入力、法改正の勉強などコツコツと努力を続けることが重要です。さらに、顧客との信頼関係を築くためには誠実な対応と丁寧な仕事ぶりが求められます。

地道な作業にも飽きずに継続でき、コツコツと努力を積み重ねられる人は社労士に向いています。

⑥企業の成長に貢献したい人

社労士は企業の人事・労務管理をサポートし、企業の成長に貢献する仕事でもあります。

特に、優秀な人材の採用や従業員のモチベーション向上、生産性の向上などの業務は、企業の成長に欠かせない要素と深く関わっている仕事です。

例えば、適切な人事評価制度を導入することで従業員の能力を最大限に引き出し、企業の業績向上に貢献することが可能です。

また、働きやすい職場環境を整備することで、従業員の定着率を高め、人材不足の解消に貢献することができます。

⑦トラブル時でも冷静に柔軟な対応ができる人

ドラブルが発生しても冷静に柔軟な対応ができる人も社労士に向いています。

社労士の仕事では労使間のトラブルや労働基準監督署の調査など、予期せぬ事態が発生することがあります。社労士はそのような状況でも冷静さを保ち、的確な判断を下さなければなりません。

また、状況に応じて柔軟な対応をすることも重要で、トラブルが発生した場合、まずは事実関係を正確に把握することが大切です。

関係者から話を聞き、証拠を収集し、客観的な視点から状況を分析して、そのうえで法律や判例に基づき、適切な解決策を検討しなければなりません。

状況に応じて複数の解決策を提示し、関係者と合意形成を図ることも社労士に求められる能力です。

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社労士に向いていない人の3つの特徴

以下のいずれかに当てはまる人は、社労士には向いていないかもしれません。

  • 大雑把で細かい作業が苦手な人
  • コミュニケーションや人と関わるのが苦手な人
  • 企業と対立するのが嫌な人

それぞれ詳しく見ていきましょう。

①大雑把で細かい作業が苦手な人

社労士の業務は正確性が求められるものが多く、大雑把な性格の人には不向きです。

例えば、給与計算や社会保険の手続き等において、ミスがあると企業や従業員に大きな影響を与えてしまう可能性があります。

そのほか、法改正の内容を正確に理解し、実務に反映させるためには細かい部分まで注意深く確認する必要があります。

細かい作業が苦手な人は、チェックリストを作成したり、ダブルチェックを徹底したりするなどミスを減らすための工夫をすることが大切です。

②コミュニケーションや人と関わるのが苦手な人

社労士は企業の人事担当者や従業員、行政機関の担当者など多くの人とコミュニケーションをとる仕事です。

コミュニケーション能力が低いと、円滑な業務遂行が難しく、顧客との信頼関係を築くこともできません。

また、相手のニーズを的確に把握し、適切なアドバイスをするためには高いコミュニケーション能力が不可欠です。

そのため、コミュニケーションが苦手な人や、できる限り一人でもくもくと仕事したいという人は社労士にあまり向いていないかもしれません。

③企業と対立するのが嫌な人

社労士は企業側の立場に立って労務管理をサポートする仕事ですが、時には従業員の権利を守るために、企業と対立しなければならない場面もあります。

例えば、不当解雇やハラスメントなどの問題が発生した場合、社労士は法律に基づき、公正な解決を目指す必要があります。

企業と対立することを避けるのではなく、建設的な対話を通じて問題解決を目指す姿勢が大切です。

企業の利益と従業員の権利のバランスを考慮し、双方にとって最善の解決策を見つけることが、社労士の腕の見せ所です。

そのため、企業との関係を悪化させたくないという気持ちが強い人は、社労士の仕事に向いていないかもしれません。

社労士試験は難しい?

社労士試験は合格率が低く、難易度の高い試験として知られています。

試験に合格するためには、労働法や社会保険に関する幅広い知識が求められるだけでなく、深い理解力や応用力も必要となります。

しかし、しっかりと対策をすれば未経験からでも合格することは可能です。

ここからは、社労士試験の内容や難易度について解説します。

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社労士試験の内容と合格率

社労士試験は毎年1回、8月下旬に実施されます。

社労士試験は全10科目で、選択式試験と択一式試験の2種類があり、配点は次のとおりです。

項目選択式の配点択一式の配点
労働基準法1問(5点)10問(10点)
労働安全衛生法
労働者災害補償保険法1問(5点)7問(7点)
雇用保険法1問(5点)7問(7点)
労働保険の保険料の徴収等に関する法律6問(6点)
労務管理その他の労働に関する一般常識1問(5点)10問(10点)
社会保険に関する一般常識1問(5点)
健康保険法1問(5点)10問(10点)
厚生年金保険法1問(5点)10問(10点)
国民年金法1問(5点)10問(10点)
合計8問(40点)70問(70点)

また、社労士試験の過去6年間の合格率は次のとおりです。

  • 令和6年:6.9%
  • 令和5年:6.4%
  • 令和4年:5.3%
  • 令和3年:7.9%
  • 令和2年:6.4%
  • 令和元年:6.6%

合格率は例年5%~7%程度と非常に低く、難易度が高いことがわかります。

また、社労士試験の合格ラインや合格点について、以下の記事で解説しているのであわせてご覧ください。

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社労士試験に合格するのに必要な勉強時間

社労士試験に合格するために必要な勉強時間は、一般的に800時間~1,000時間程度と言われています。

しかし、これはあくまで目安であり個人の学習経験や能力によって異なります。

法律系の学習経験がある人や社会保険に関する知識を持っている人は、目安よりも短い時間で合格できるかもしれません。一方、知識ゼロから勉強を始める人は、より多くの勉強時間が必要となるでしょう。

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独学でも社労士試験に合格できる?

独学で社労士試験に合格することは、決して不可能ではありません。実際に独学で合格している人もいます。

社労士試験に合格する人の多くは大学で法律を学んだことのある大卒者や、通信講座・予備校などで学習している人です。

そのため、知識ゼロの状態から独学で合格するためには、強い意志と計画的な学習が必要です。

独学は自分のペースで学習できて費用を抑えられるのがメリットですが、モチベーションを維持するのが難しく、質問できる人がいないというデメリットがあります。

独学で合格を目指す場合は、自分に合う市販の教材を選び、計画的に学習を進める必要があります。また、インターネットやSNSなどを活用して情報収集やモチベーション維持に努めることも大切です。

社労士試験の合格を目指すなら通信講座・予備校を利用する

社労士試験の合格を目指すなら、通信講座や予備校を利用するのがおすすめです。

通信講座や予備校では試験対策に特化した教材や講義を受けることができるほか、質問できる環境が整っているため、疑問点をすぐに解消することができます。

また、通信講座は自分のペースで学習できて比較的費用が安く、予備校は講師に直接質問できて同じ目標を持つ仲間と交流できることが特徴です。

どちらを選ぶかは個人の学習スタイルや予算によって異なりますので、自分に合った方法を選び、着実に学習を進めていきましょう。

「講座の選び方が知りたい」「通信講座・予備校の料金を比較したい」という方は、以下の記事もぜひあわせてご覧ください。

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まとめ

社労士は企業の成長と従業員の幸せをサポートするやりがいのある仕事です。

社労士の仕事は数字を扱う地道な作業の繰り返しなため、数字に強くて丁寧に作業できる人や地道な作業を継続できる人に向いています。多くの人と関わることも多いので、コミュニケーション能力が高い人にもぴったりです。

一方、大雑把で細かい作業が苦手な人、コミュニケーションが苦手な人は社労士の仕事がつらく感じるかもしれません。

また、社労士試験は難易度が高いですが、しっかりと対策をすれば未経験からでも合格することは可能です。通信講座や予備校などを活用して、ぜひ試験に合格し社労士を目指してください。

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