円簿会計は、インストール不要でいつでもどこでも利用できるおすすめの会計ソフトです。クラウド上にデータが保存されているため、インターネットに繋がっていればどこからでも会計処理が可能です。
しかし、「円簿会計ってどんな会計ソフトなの?」「円簿会計を利用するメリットって何?」などの疑問が出てくるでしょう。
そこで本記事では、円簿会計の概要や種類、利用するメリット・デメリットを解説します。さらに、円簿会計でできること・できないこと、よくある質問も紹介するため、気になる人はぜひチェックしてください。
円簿会計は株式会社円簿インターネットサービスが提供する会計ソフト
運営会社 | 株式会社円簿インターネットサービス |
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月額料金 | 無料 |
無料トライアル | なし |
対応OS | Microsoft® Windows® 11 Mac OS |
対応ブラウザ | Microsoft Edge・Google Chromeなど |
円簿会計とは、株式会社円簿インターネットサービスが提供する会計ソフトです。
サービス全体は無料で利用でき、途中で費用が必要になることもありません。円簿会計が搭載している全ての機能を無料で利用でき、一つのIDで複数の会計データを活用可能です。
また、円簿会計はWindowsやMacなど、OSや端末の制限なしで利用できます。常に無料バージョンアップを実施しており、無料でも一般的な会計ソフト同様に活用できるでしょう。
円簿会計はクラウド上でデータを保存しているため、利用できる場所も選びません。
インターネットに接続できる環境雨さえあれば、いつでも・どこでも操作が可能です。会計ソフト自体をインストールする必要もないため、スムーズに導入を進められます。
円簿会計は、大きく分けて以下3つの種類が存在します。
- 円簿青色申告
- 円簿営業支援
- 円簿給与
それぞれ順に解説します。
円簿青色申告
円簿青色申告とは、無料で利用できる確定申告ソフトです。
円簿青色申告は青色申告に特化したソフトとなっており、無料で全ての機能を活用できます。データはクラウド上に保管されているため、オフィスや自宅・外出中でも会計処理を進められます。
また、初めて確定申告を行う人でも簡単に利用できる設計となっており、シンプルな操作で各種手続きが可能。他のソフトからでも乗り換えできるように設定されており、導入時はインストール不要で利用を始められます。
円簿青色申告では、最新の確定申告フォーマットに則った対応が可能です。消費税法改正時も無料でアップデートが適用されるため、安心して確定申告を進められるでしょう。
円簿営業支援
円簿営業支援とは、地図を利用して自社の営業活動をサポートする営業支援ツールです。
円簿会計系列の他サービスと同様に、円簿営業支援が無料で利用できます。登録した顧客情報を地図上へプロットし、営業活動を一元管理します。サービス情報はクラウド上に保管されているため、自宅や外出先でも営業状況を確認可能です。
また、円簿営業支援の専用地図から、商談情報・進捗状況・売上など、様々なデータを管理できます。管理者はもちろんのこと、現場スタッフにも最適なツールとして利用できます。
さらに、円簿営業支援には見積書・請求書発行機能が搭載されているため、営業活動中にその場で各種書類をさ悪政できます。円簿営業支援は管理人数に制限がなく、企業規模に関わらず活用できます。管理者と営業担当者の2階層管理機能も搭載され散るため、ペアやグループで状況確認もできるでしょう。
円簿営業支援を導入する際は、一般的な表計算ソフトで作成された顧客データをインポートするだけ。複雑な手続きを踏むことなく、すぐにサービスの活用を始められるでしょう。
円簿給与
円簿給与とは、コスト無料で給与計算から年末調整までを実施できる労務管理ツールです。
円簿給与なら毎月の給与を自動計算し、従業員の給与明細を発行します。データはクラウド上で管理するため、いつでも・どこでも最新情報を参照できます。アップデートも自動で行われるため、保険料りつや法改正にも自動で対応します。
また、円簿給与の搭載機能アップに伴う課金や機能制限はありません。全機能を術びてしまっているため無料で利用できるため、一切コストをかけることなく労務管理を進められます。
さらに、勤務体系に合わせた固定金額や各種保険料など、社員ごとに細かく設定できます。日常的な給与計算から各種労務管理まで全て対応しているため、面倒な処理をスムーズに対応できるでしょう。
円簿会計を利用するメリット
円簿会計を利用するメリットは、以下の通りです。
- クラウド上でいつでも操作可能
- 弥生会計からのスムーズに同期可能
- データを二重で保管
それぞれ順に解説します。
クラウド上でいつでも操作可能
円簿会計を利用するメリット一つ目は、クラウド上でいつでも操作できる点です。
パッケージ版の会計ソフトでは、機能がデータベースやPC本体に搭載されているため、利用できる場所が限定的でした。一方、円簿会計は情報をクラウド上で管理しているため、操作できる場所を選びません。インターネット環境に接続されていれば、オフィスや自宅・外出中でも円簿会計を利用可能です。
また、円簿会計に搭載されている付箋機能やメモ機能を活用すれば、レシートを撮影してデータを画像として保存が可能です。領主書の保管機能としても活用できるため、会計処理の時間を大幅に短縮できます。クラウド型の会計ソフトとして、従来の会計ソフトよりも柔軟に機能を活用できるでしょう。
弥生会計からのスムーズに同期可能
円簿会計は、弥生会計と非常に互換性のある会計ソフトです。一般的な会計ソフトでは、導入時に複雑な移行手続きを実施したり、再度会計データを入力しなおしたりする必要があります。
一方、円簿会計は導入する以前に弥生会計を利用していた場合、弥生会計から会計データを出力し、円簿会計へインポートするだけで移行作業は完了します。
円簿会計の帳票入力画面は、弥生会計と同じ画面に設定されています。弥生会計を使い慣れている場合でも、安心して移行作業を完了させられるでしょう。
データを二重で保管
円簿会計では、個人情報の保管に細心の注意を払っています。
円簿会計へとろくする際はメールアドレスだけでログインでき、帳簿の自動作成を行う際はIDを入力する必要がありません。重要情報を入力することがないため、外部に情報が漏れる心配を防げます。
また、円簿会計では取扱データを全てSSL通信で管理しています。データ通信は暗号化された状態となって入りため、第三者から情報が盗まれる心配もありません。重要情報の改ざんの心配も防げるため、安心して会計情報を入力できるでしょう。
さらに、円簿会計では顧客の会計データを関東と関西に2重保管しています。関東と関西の2つのサーバーで保管することで、トラブルが発生した場合でもデータが消失することはありません。2つの拠点でバックアップを取りながら、情報が保管されているのは円簿会計のメリットと言えるでしょう。
円簿会計を利用デメリット
円簿会計を利用デメリットは、以下の通りです。
- 公式サポートが少ない
- AIによる自動処理に未対応
- 高度な会計処理はできない
それぞれ順に解説します。
公式サポートが少ない
円簿会計を利用するデメリットとして、公式サポートが少ない点が挙げられます。
円簿会計は搭載されている全ての機能を無料で利用できるものの、公式からサポートを提供していません。一般的な会計ソフトでは、専用のカスタマーセンターが用意されているため、トラブルが発生した場合にすぐ問い合わせが可能です。
しかし、円簿会計には専用のカスタマーサポートが存在しません。万が一、トラブルが発生した場合は、円簿会計へログインしてから運営者に対して問い合わせが必要です。
円簿会計の運営側もトラブルが発生しないようと取り組んでいるものの、場合によってはユーザーでは対しできない問題が発生します。このような場合、カスタマーセンターによる迅速なサポートを受けられないのは、デメリットに感じる人が多いでしょう。
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法人向けの会計ソフト「弥生会計オンライン」なら最大2年間無料で使えるうえ、下記の手厚い公式サポート付き。
- 電話サポート
- メールサポート
- 画面共有サポート
- 仕訳相談
- 経理業務相談
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AIによる自動処理に未対応
円簿会計では、AIによる自動処理に対応していません。
一般的な会計ソフトでは、いつも入力する情報をAIが自動入力してくれたり、API連携による自動化サービスなどが搭載されていたりします。一方、円簿会計には自動処理機能は存在していません。基本的にはユーザー自身が手動でデータを入力する必要があるため、会計処理の自動化は期待できません。
また、別のソフトを利用して自動入力させることもできません。円簿会計による、会計処理業務の効率化は見込めないため、日々膨大なデータ入力が必要な場合は注意しましょう。
高度な会計処理はできない
円簿会計は一般的な会計処理機能を搭載しているものの、高度な会計機能は存在しません。
円簿会計では、仕分け機能や出納帳・年次決算・研鑽書報告など、会計処理の基本機能が搭載されています。小規模の事業者であれば、比較的問題なく会計業務を進められるでしょう。
しかし、ある程度企業規模が大きい場合、他システムとの連携や書類の自動取り込み、マルチデバイス対応などが求められます。高度な会計処理や豊富な管理機能は、有料会計ソフトに搭載される傾向にあります。複雑な処理業務が求められる場合、円簿会計では物足りなく感じてしまうケースも多いでしょう。
円簿会計でできること・できないこと
ここでは、円簿会計でできるこ・できないことを解説します。円簿会計の導入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
円簿会計でてきること
円簿会計でできることは、以下の通りです。
- 仕訳帳や出納帳の記帳
- 銀行残高と連携した合計残高試算表
- 総勘定元帳や補助元帳の作成
- 法人向けの年次決算、決算報告書、年次繰越の作
- 弥生会計との同期
- 円簿会計系列のソフトとの連携
円簿会計は会計処理に関する様々な機能が無料で利用できます。一般的な会計ソフトに搭載されているような、仕訳帳や出納帳の記帳、法人向けの決算書を作成可能です。
通常であれば、一定期間の無料機能や利用可能な機能が制限されているケースが多いですが、円簿会計は全て無料・無制限に活用できます。
また、円簿会計はクラウド上でデータを保管しているため、外出中でもサービスを利用可能です。インターネットが利用できる場所であれば、いつでもどこでも会計処理を進められます。場所に縛られることなく会計業務を進めたい場合は、最適な会計ソフトと言えるでしょう。
さらに、円簿会計は弥生会計や円簿会計系列のソフトと連携が可能です。特に円簿会計系列のソフトは非常に互換性が高いため、会計以外の業務をスムーズに進められるでしょう。
円簿会計でできないこと
円簿会計でできないことは、以下の通りです。
- 高度な会計処理
- スマホアプリからの操作
- AIによる自動入力
円簿会計は完全無料・無制限で利用できる一方、高度な会計処理には対応していません。
中小企業以上の法人の場合、円簿会計が搭載している機能だけでは物足りなさを感じる可能性が高いです。
また、円簿会計はクラウド上でデータを管理していますが、スマホアプリは存在しません。ブラウザからログインし、円簿会計を操作する必要があるため、利用を面倒に感じるケースも少なくありません。
別会計サービスとの連携やAIによる自動入力にも未対応となるため、有料会計ソフトを使い慣れている場合は、導入時に使いやすさを確認しておく必要があるでしょう。
円簿会計に関するよくある質問
- なぜ円簿会計は無料でつかえるの?
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円簿会計が完全無料で利用できるのは、ソフト画面内に広告が表示されているからです。
費用が必要な会計ソフトの場合、ユーザーから売上を得ていますが、円簿会計は広告収益がメインとなります。ユーザーは費用を一切かけることなく利用できる一方で、画面上に広告が表示されるデメリットも存在します。
- 円簿会計は個人事業主でも使える?
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円簿会計は個人事業主でも利用が可能です。
しかし、搭載されている機能は法人向けがメインとなります。個人事業主が円簿会計の導入を検討している場合は、円簿青色申告がおすすめでしょう。
円簿青色申告なら個人事業主向けの機能が豊富に搭載。青色申告での記帳対応が必要になるものの、個人事業主でもスムーズに会計処理を進められます。
野村税理士事務所代表 野村真一
税理士業界20年、野村税理士事務所代表でfreee認定アドバイザー。日本税理士会連合会、九州北部税理士会所属。認定経営革新等支援機関の認定事業者として事業再構築補助金の申請支援を行う。