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福岡でカフェオープン・開業の流れ|福岡の税理士

カフェの開業

 カフェを含めた事業の開業率が全国的に高い地域として福岡があげられます。人が集まりやすい場所であり、言わずと知れた九州の経済活動の中心地です。

 福岡市は、「開業しやすい街」としてますます人気が高まっています。福岡市はなぜ開業したい人にとって魅力的なのでしょうか。そこには地域や行政が一体となった取り組みがあるからと考えられています。

福岡でカフェをオープン

そんな人気の福岡でのカフェオープンを目指している方に参考となることを以下にまとめます。

目次

カフェのオープンまでの流れ

福岡でカフェをオープンするにあたっての流れを簡単にまとめます。

  1. カフェのコンセプトを決める
  2. カフェのメニューを決める
  3. カフェの物件を探す
  4. カフェの設備をそろえる
  5. カフェの内装工事を行う
  6. カフェ開業の資格・営業許可を取得する
  7. カフェの材料を仕入れる
  8. カフェのメニュー表を作る
  9. カフェスタッフを雇う
  10. カフェの広告・集客を行う

①カフェのコンセプトを決める

カフェの大まかなコンセプトを決めることとは、自分がやりたいカフェを具体的にイメージすることになります。
例えば次のようなコンセプトがあるでしょう。

  • 自分一人が経営するのか、共同経営にするのか
    • 人で経営の場合も共同経営の場合も、従業員の雇用人数等も検討が必要です。
  • どんな人に来てほしいのか
    • カフェのターゲットの選定です。女性がインスタにアップするようなおしゃれな感じにしたいのか、サラリーマンが仕事の合間に喫煙ついでによる感じにしたいのか、軽食もかねて来店するような感じにしたいのかなどです。
  • メニューを何にするか
    • カフェですからドリンクはもちろんのこと、軽食の兼ねるためパンやサンドイッチ等をメニューに入れるのか、女性向けにスイーツを入れるのかなどです。
    • また、コーヒーは、自家焙煎にするのか購入にするのかでもアピールポイントは随分と変わってきます。
  • 店の規模をどうするのか
    • ダイニングカフェの規模にするのか、小さなカフェにするのかなどです。
  • どこでカフェを開業・オープンするのか
    • 通り沿いの目立つ場所に開業オープンするのか、路地裏の目立たない場所に開業オープンするのかなどです。

②カフェのメニューを決める

 例えば、次のようなカフェのスタイルによってメニューを決めることになります。

  • ベーカリーカフェ
    • 焼きたてパンとコーヒーは大変相性がよいものです。パン屋を主力にするのか、コーヒーを主力にするのかでもメニューは異なるでしょう。
  • 猫カフェ
    • 今はやりのカフェスタイルです。猫カフェ以外にもふくろうカフェや犬カフェなるものもあるようです。
  • ブックカフェ
    • まるで図書館でコーヒーを飲んでいるかのような雰囲気をつくるブックカフェは長時間スタイルになりがちです。
    • 店内にたくさんの本を用意し、自由に読むことができるスタイルをとるにはどのような年代・性別をターゲットをするかで揃える本を考える必要があります。
    • 本もメニューの一つという認識が必要です。
  • スポーツカフェ
    • スポーツ好きが集まって、皆でコーヒーや軽食を楽しむものです。この場合、アルコール類もメニューにあった方がよいかもしれません。
  • スイーツカフェ
    • 自慢のケーキやスイーツもメニューに加えることになります。この場合、スイーツの持ち帰りを可とするか不可とするかでメニューにも変化が必要です。

 いずれにしても、メニューを決めないと店のコンセプトも決まらないといえるくらい重要な作業です。
 また、得意不得意もあるでしょうから、得意分野を活かしたメニュー作りも必要です。

③カフェの物件を探す

 物件の探し方は、自分が住み慣れた街かそうでないかで変わります。
 自分が住み慣れた街であれば問題ありませんが、そうでなければ街を歩いてみることをおすすめします。それも、朝、昼、夕、夜と時間帯にわけて複数回リサーチが必要です。
 高齢者の集まる場所にスイーツ女子向けの店をオープンすることやサラリーマン向けの店をオープンすること、又はその逆もそうですが、コンセプトにあったカフェがオープンしにくい場合があります。

③-1近隣のリサーチ

 具体的には次のようなことを考慮して物件を探したほうが良いでしょう。

  • 駅、バス停からのアクセス
    • どのような年代・性別の人が乗り降りしているのか、土日はどれくらいの人が乗り降りしているのかなどです。
  • 周辺施設
    • 周辺にどのような施設があるかもターゲットが変わります。
    • オフィス街であればOLやビジネスマンを狙うのにはOK、駅前であれば幅広い客層を狙うのにOK、住宅街であれば主婦層を狙うのにOKなどターゲットがわかります。
    • 駅から近ければ家賃も上がると考えたほうが良いでしょう。
  • 近隣のカフェ
    • 同じコンセプトの店が近くにないか、あれば共存できるのかなど近隣のカフェ事情を調査する必要があります。実際に足を運んでみるのが一番です。
  • 近隣の飲食店
    • 近隣のカフェ調査はもちろんのこと、近隣の飲食店に足を運んでみることでターゲットがわかります。
    • 住宅街にもかかわらずOLやビジネスマンが多い場合や、オフィス街の割には主婦層が多いなどには何か理由があるはずです。

③-2物件のリサーチ

 どの街でカフェを開業するかが決まったら、物件探しです。
 最も難しいと思われます。そもそも空きがない場合や、家賃が予算を超える場合などなかなか希望通りの物件は見つからないものです。

 次のようなようなことに注意して物件探しをしましょう。

  • 飲食店向けの物件なのか
    • 飲食店可の物件であることは当然のこととして、電気やガスの容量が足りているかどうか、営業時間に制限がないかのチェックが必要です。
    • 例として、カラオケ喫茶をオープンしたら、上のフロアから苦情が来て辞めざるをえなくなったということです。マンションの1階が飲食店向けの物件でしたが、予想以上に音が響き営業ができなかったのです。
    • 交渉して、深夜〇〇時以降はカラオケ禁止とすることで営業を続けられたケースもあります。
  • 店の広さに問題はないか
    • 希望する客席数は確保できるのか、厨房スペースは十分足りるかということです。女性スタッフを確保する場合プライベートスペースがとれるかどうかなど特に配慮がいる場合もあります。
  • 費用
    • 家賃・共益費はもちろんのこと、契約時には敷金・礼金・保証金が必要なことが頭から抜けていることがあります。事業用ですと、家賃以外に半年分ほどの敷金が必要なケースがほとんどです。

④カフェの設備をそろえる

 内装工事は、次のような設備が必要なことを前提にすすめます。出入り口を狭くしたため、希望した冷蔵庫が入らなかったなんていう冗談のようなことが起きないように慎重に検討が必要です。

  • 客席
    • テーブル・椅子
    • カウンター
    • 陳列棚
    • トイレ
  • 厨房
    • シンク(2槽以上)
    • 作業台・テーブル
    • ガスコンロ
    • 冷蔵庫
    • 食器棚
    • 食品棚
    • オーブン・レンジ
    • 製氷機
  • -会計
    • レジ
  • その他
    • 電話・FAX
    • パソコン
    • 休憩室・更衣室

⑤カフェの内装工事を行う

 施工会社を探します。カフェをオープンしている知人などがいれば一番良いのですが、そうでない場合はインターネットや雑誌で探すしかありません。
 施工会社の中には飲食店を設計・施工した経験があるかどうかは必ず確認しておきましょう。

 カフェが元々同じ業種の居抜きであれば工事費は少なく済みますが、そうでない場合は500~600万円ほどは最低見込んでおいたほうがよさそうです。
 また、居抜きといっても焼き肉屋をカフェにといったようにまったく異なる業種の居抜きの場合は、客席も厨房も異なりますので、かえって撤去工事費分費用が増えますので、要注意です。

 次のような費用等がかかると考えておきましょう。

  • 撤去工事
  • 壁工事
  • 天井工事
  • 家具工事
  • 厨房工事
  • 電源工事
  • 換気設備工事
  • 照明設備工事
  • 給排水設備工事
  • ガス設備工事

⑥カフェ開業の資格・営業許可を取得する

⑦カフェの材料を仕入れる

⑧カフェのメニュー表を作る

⑨カフェスタッフを雇う

⑩カフェの広告・集客を行う

執筆者
野村 真一

野村税理士事務所代表 野村真一

税理士業界20年、野村税理士事務所代表でfreee認定アドバイザー日本税理士会連合会九州北部税理士会所属。認定経営革新等支援機関の認定事業者として事業再構築補助金の申請支援を行う。

>> 執筆者プロフィール

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