創業・会社設立の方へ スタートアップ応援価格をご用意していますかんたん見積り

経営者と税理士との相性について

経営者と税理士との相性について

「今の税理士に質問しづらい」「説明を聞いても、結局どうすればいいのかわからない」「これから税理士を探すけれど、何を基準に選べばいいの?」

税理士との付き合いは、決算や確定申告のたびに何年も続きます。料金や評判だけで選んだ結果、話しにくさを感じて相談しなくなり、気づいたときには資金繰りや税金の問題が大きくなっていた、ということも起こりえます。

結論からお伝えすると、税理士選びで最後の決め手になるのは「相性」です。コミュニケーションの取り方、得意分野、サービスの範囲、価値観を、実際に会って確かめることが大切です。相性は評判や資格だけではわからないので、初回面談で「質問のしやすさ」と「説明のわかりやすさ」を自分の目で確認しましょう。

この記事では、福岡で税理士事務所を開いている税理士の立場から、相性を見きわめるポイントと、面談での確かめ方、合わないと感じたときの見直し方までを解説します。

この記事でわかること

  • 税理士との相性が、経営にどう影響するのか
  • 相性を決める5つのポイントと、面談で聞くとよい質問
  • 税理士の資格の取り方(登録の種類)と、その見方
  • 今の税理士と合わないと感じたときの見直し方
目次

税理士との相性が経営に影響する理由

税理士との相性が悪いと相談しなくなる理由

税理士は、経営者にとって「お金に関する情報をもっとも共有する相手」です。売上や利益だけでなく、借入の状況、役員報酬、家族への給与、将来の事業計画まで、ほかの人には話さないことを伝える場面が多くあります。

そのため、相性が合わないと次のようなことが起こりがちです。

  • 相談が遅れる:「こんなことを聞いたら迷惑かな」と思って質問を先送りにし、手を打つのが遅れる
  • 数字を見なくなる:試算表(毎月の成績表)の説明が専門用語ばかりで、経営判断に使えない
  • 情報が伝わらない:設備投資や人の採用などの予定を事前に伝えず、節税や融資の準備が間に合わない
  • 不信感がたまる:料金や対応範囲の認識がずれていて、「こんなはずでは」と感じる

反対に、相性の良い税理士であれば、気になったときにすぐ相談でき、数字の意味を理解したうえで判断できます。税務の正確さはもちろん大前提ですが、「相談しやすいかどうか」は、経営の意思決定のスピードと質に直結すると考えています。

税理士のひとこと:聞いていいのかなと思う質問ほど、早めに聞いてほしい

相性を決める5つのポイント

ポイント確認したいこと面談で聞くとよい質問の例
1. コミュニケーションのスタイル連絡の手段と頻度、返信の速さ、提案の積極さ「ふだんの質問はどの方法で、どれくらいで返事をもらえますか?」
2. 専門知識・得意分野自社の業種や事業の段階に詳しいか「同じ業種のお客様を担当したことはありますか?」
3. 信頼関係の築き方期待値のすり合わせ、意見が違うときの対応「判断に迷う処理があるとき、どのように説明してもらえますか?」
4. サービスの範囲申告だけか、月次の相談や資金調達まで含むか「顧問料に含まれる業務と、別料金になる業務を教えてください」
5. 人間性や価値観節税や税務リスクに対する考え方「節税について、どのような考え方で提案していますか?」

相性というと「気が合うかどうか」という感覚的な話に聞こえますが、分解すると、上の5つのように具体的に確認できる項目になります。それぞれ見ていきましょう。

1. コミュニケーションのスタイル

経営者が情報を積極的に共有するタイプか、必要最低限だけ伝えたいタイプかによって、合う税理士は変わります。同じように、税理士側にも「積極的に提案するスタイル」と「依頼に応じて対応するスタイル」の違いがあります。

連絡手段も大切です。電話が話しやすい方もいれば、チャットで写真や資料を送れるほうが楽な方もいます。訪問してほしいのか、オンラインで十分なのか、ご自身の希望をはっきりさせておきましょう。

2. 専門知識・得意分野

業種やビジネスモデルに詳しい税理士であれば、より具体的で実践的なアドバイスが期待できます。たとえば飲食店なら原価率や現金管理、建設業なら工事ごとの利益管理、IT業なら外注費や海外サービスの支払いなど、業種ごとに気をつける点は違います。

一方で、特定の分野に特化している事務所は、ほかの分野では力を発揮しにくいこともあります。自社のいまの段階(開業直後か、成長期か、事業承継を考える時期か)に必要な専門性を持っているかを確認しましょう。

3. 信頼関係の築き方

税理士との関係は長期にわたります。最初に「どこまでを任せたいか」「どれくらいの頻度で相談したいか」という期待値をすり合わせておくと、あとから認識のずれが生じにくくなります。

また、経営者の希望と税務のルールが合わない場面は必ずあります。そのとき、理由をきちんと説明し、代わりの方法を一緒に考えてくれるかどうかも、信頼関係を左右するポイントです。

4. サービスの範囲

顧問契約といっても、税務申告だけにとどまる場合もあれば、月次の試算表の説明、経営計画の作成、資金調達の支援、事業承継の相談まで幅広く対応する事務所もあります。記帳(帳簿づけ)を自社で行うのか、事務所に任せるのかによっても、料金と役割分担が変わります。

「顧問料に何が含まれていて、何が別料金なのか」は、契約前に必ず確認しておきたい点です。料金表の見方については、当事務所の料金表も参考にしてください。

5. 人間性や価値観

税理士は、お金に関する情報をもっとも共有する存在です。人として信頼できるか、経営に対する考え方が近いかといった要素も、長く付き合ううえで欠かせません。

特に確認しておきたいのが、節税に対する考え方です。税務調査で否認されるリスクのある処理まで積極的にすすめる税理士もいれば、ルールの範囲内でできることを丁寧に積み上げる税理士もいます。どちらが安心できるかは、経営者ご自身の価値観で判断しましょう。

コミュニケーションの取り方で見る相性

税理士の対応スタイルの比較:依頼に応じて対応する税理士と、積極的に提案する税理士

5つのポイントのなかでも、日々の満足度をいちばん左右するのがコミュニケーションです。上の図のように、税理士の対応スタイルは大きく2つに分けられます。

依頼に応じて対応するスタイルは、経理の知識があり、自分で判断したい経営者に向いています。必要なときに必要なことを聞ければよく、税理士からの連絡は最低限でいい、という方です。

積極的に提案するスタイルは、数字を見る時間が取れない、相談相手がほしいという経営者に向いています。毎月の数字から気になる点を指摘し、節税や資金繰りの手を先回りして提案してもらえます。

どちらが良い・悪いではなく、ご自身の希望と合っているかどうかが大切です。自分はどちらを望んでいるかを、面談の前に考えておきましょう。

連絡手段と返信の速さも確認する

質問への返事が遅いと、経営者は不安なまま待つことになります。ふだんの連絡を電話・メール・チャットのどれで受け付けているのか、返事はどれくらいで来るのか、担当者が不在のときは誰が対応するのかを確認しておくと安心です。

説明のわかりやすさ

専門用語をそのまま使うのではなく、経営者が判断しやすい言葉に言い換えて説明してくれるかどうかも重要です。初回面談で、たとえば「減価償却(設備の購入代金を何年かに分けて経費にするしくみ)」のような用語をどう説明するかを聞いてみると、説明の仕方がよくわかります。

税理士の資格の取り方(登録の種類)と見方

税理士となる資格内容補足
税理士試験の合格者会計学2科目(簿記論・財務諸表論)と税法3科目の合計5科目に合格科目ごとに合格を積み上げられる。登録には2年以上の実務経験が必要
試験科目の全部免除者大学院の修了による一部科目の免除や、税務署などでの一定年数の勤務による免除など免除の要件は法律で決められている。登録には2年以上の実務経験が必要
弁護士弁護士の資格を持つ人税理士名簿への登録で税理士業務ができる
公認会計士公認会計士の資格を持つ人2017年4月以降の公認会計士試験合格者は、税法に関する研修の修了が必要

出典:国税庁「税理士登録」、国税庁「税理士試験」、国税庁「試験科目の免除」

税理士になる道は1つではありません。国税庁の案内では、税理士となる資格があるのは、税理士試験の合格者、試験科目の全部免除者、弁護士、公認会計士とされています。税理士試験の合格者と免除者は、会計に関する事務などに通算2年以上従事したうえで、日本税理士会連合会の税理士名簿に登録して、はじめて税理士として仕事ができます。

資格の取り方によって、得意な分野に傾向が出ることはあります。たとえば税務署での勤務経験がある税理士は税務調査の実情に詳しい、公認会計士でもある税理士は監査や組織再編に詳しい、といった具合です。ただし、どのルートで資格を取ったかで、相性の良し悪しが決まるわけではありません。資格の種類は参考情報の1つとして、最終的には実務経験や説明のわかりやすさで判断しましょう。

当事務所代表の場合

当事務所代表の野村真一は、税理士試験に合格して登録した税理士です。合格科目は簿記論、財務諸表論、法人税法、消費税法、住民税です。2003年に熊本市の税理士事務所で税理士業界に入り、その後は福岡市内の税理士事務所・税理士法人に勤務し、2021年に福岡市中央区で独立開業しました(事務所案内・所長挨拶)。

▶ あわせて読みたい:執筆者プロフィール(野村真一)

実際に会って相性を確かめる方法

面談で相性を確かめる流れ(目的を整理、問い合わせ、初回面談、総額を確認、比べて決める)

福岡市内にも多くの税理士事務所があります。口コミや評判が良い事務所であっても、自分との相性が良いかどうかは、実際に話してみなければわかりません。初回相談を無料にしている事務所も少なくないので、気になる事務所があれば気軽に面談してみるのがおすすめです。

面談の前に準備しておくこと

  • 税理士に頼みたいこと(申告だけか、記帳も任せたいか、融資や節税の相談もしたいか)
  • 直近の決算書や確定申告書、今の売上規模と取引の量
  • 使っている会計ソフトや、経理を担当している人
  • 今の税理士に不満がある場合は、その具体的な内容

これらを整理しておくと、面談の時間を有効に使え、見積りも正確になります。

面談で確認したいチェックリスト

✓ 初回面談のチェックポイント
  • 専門用語をかみくだいて説明してくれたか
  • こちらの話を最後まで聞き、質問しやすい雰囲気だったか
  • ふだんの担当者は誰か(税理士本人か、スタッフか)
  • 顧問料・記帳代行料・決算料を合わせた総額と、追加費用が出る条件
  • 連絡手段と返信の目安、訪問やオンライン面談の頻度
  • 節税や税務調査への考え方

多くの税理士事務所では、日々の記帳や資料のやり取りはスタッフが担当します。税理士本人の印象が良くても、ふだん連絡を取るのはスタッフという場合もあるため、担当者が誰になるのか、その人と話せるかどうかも確認しておきましょう。

可能であれば、2〜3の事務所を比べてみると、説明の仕方や料金の出し方の違いがよくわかります。

税理士のひとこと:面談では税理士本人だけでなく、ふだん担当する人とも話してみてください

今の税理士と合わないと感じたときの見直し方

税理士を見直すときの流れ

STEP 01
不満を整理
何が合わないのかを具体的に書き出す
STEP 02
まず伝えてみる
連絡方法や説明の仕方は改善できることも
STEP 03
契約を確認
解約の予告期間や残りの業務を確認
STEP 04
次の税理士と面談
引継ぎの時期と費用を相談
STEP 05
引継ぎ
帳簿・申告書・届出の控えを受け取る

「今の税理士と合わない」と感じたら、いきなり契約を解除する前に、何が不満なのかを具体的に書き出してみましょう。返信の速さや連絡手段、説明の仕方などは、伝えることで改善されることもあります。

それでも合わない場合は、税理士を変更することは珍しいことではありません。変更するときは、次の点に気をつけると引継ぎがスムーズです。

  • 時期:決算や確定申告の直前は避け、決算が終わったあとなど区切りの良い時期に切り替える
  • 契約内容:解約の予告期間、すでに進んでいる業務(決算・年末調整など)をどちらが担当するかを確認する
  • 引き継ぐ資料:過去の決算書・申告書、総勘定元帳、税務署に出した届出書の控え、減価償却の明細、会計ソフトのデータ
  • 電子申告の情報:e-Taxの利用者識別番号など、電子申告に必要な情報を確認する

なお、以前の税理士が作成した資料の中身を新しい税理士が確認していくことで、処理の誤りや、使えていなかった制度が見つかることもあります。変更は、会社の経理を見直す機会にもなります。

野村税理士事務所の相談スタイル

項目当事務所の対応
相談の担当日々の記帳は経験のあるスタッフが担当し、資金繰り・節税・経営判断に関わるご相談は税理士本人がうかがいます
ふだんの連絡名南経営の「MyKomon」を使ったチャットで随時受付。資料の写真やPDFもスマホからそのまま送れます。複数のスタッフが毎日チェックしています
相談の手段Zoom、Google Meet、電話、LINE、ChatWork、MyKomon(チャット)。来所での対面相談にも対応
数字の共有会計ソフトはfreeeをメインに使用(freee認定アドバイザー)。同じ画面を事務所とお客様がいつでも見られます
説明の頻度試算表(成績表)の作成と税理士本人による説明を、毎月または3か月ごとに行います
節税の考え方税務調査で否認されるリスクのある無理な提案はせず、ホワイトな節税のみをご提案します
料金と契約顧問料・記帳代行料・決算申告料を分けて明記し、総額を事前にご提示。契約は1か月から、期間の縛りはありません

出典:野村税理士事務所 トップページ、料金表(2026年9月時点)

当事務所では、相性を確かめていただくために、初回のご相談を無料でお受けしています。しつこい営業はいたしません。「今の税理士のままでいいのか迷っている」「そもそも何を相談すればいいのかわからない」という段階でも、お気軽にご相談ください。

相談はオンラインで完結できるため、福岡市外・県外の方にもご利用いただいています。薬院駅から徒歩2分の事務所で、対面でじっくりお話しすることもできます。

▶ あわせて読みたい:野村税理士事務所が選ばれる6つの理由

▶ あわせて読みたい:税理士に依頼する目的と選び方

まとめ

まとめ:相性は5つのポイントで確認し、担当者と料金の総額を聞き、合わなければ見直してよい

税理士は経営の大切なパートナーであり、「相性」こそが長く付き合えるかどうかの決め手です。相性は、コミュニケーションのスタイル、専門知識・得意分野、信頼関係の築き方、サービスの範囲、人間性や価値観という5つのポイントに分けて考えると、具体的に確かめられます。

資格の取り方や評判は参考になりますが、最後は実際に会って、質問のしやすさと説明のわかりやすさ、ふだんの担当者、料金の総額を自分の目で確認しましょう。今の税理士と合わないと感じたら、不満を具体的にしたうえで、区切りの良い時期に見直すことも選択肢です。

福岡で税理士をお探しの方は、サービス内容や料金だけでなく、ご自身との相性を大切にして、信頼できる事務所を見きわめてください。

税理士との相性を、まずは無料相談で確かめてください

野村税理士事務所では、初回のご相談を無料でお受けしています。freee認定アドバイザーとしてクラウド会計で数字を共有し、毎月の数字をAIで分析した「AI月次分析レポート」で、前月比・前年比の変化や増減の理由、資金繰りの見通しをわかりやすくお伝えします。

参考資料:国税庁「税理士登録」/国税庁「税理士試験」/国税庁「試験科目の免除」/野村税理士事務所「事務所案内・所長挨拶」/野村税理士事務所「初めての方へ」

※本記事は2026年9月時点の情報をもとに作成しています。具体的な判断は税理士等の専門家にご相談ください。

税金・お金のことなら野村税理士事務所へ

税金や資金繰りの課題を解決するなら、野村税理士事務所へご相談ください。

当事務所は、福岡を中心に企業経営者の税務と経営を支援している税理士事務所です。IT・Webにも強く、あらゆる業種の事業者様のクラウド会計の導入サポートを通じ、事業の安定化を図ります。

オンライン相談にも対応しており、遠方からでも専門家のアドバイスを受けることができます。初回のご相談は無料ですので、節税や資金調達でお悩みの方は、まずはお気軽にお問い合わせください。

執筆者
野村税理士事務所 代表 野村真一
野村 真一

野村税理士事務所代表 野村真一

税理士業界23年、野村税理士事務所代表でfreee認定アドバイザー。日本税理士会連合会、九州北部税理士会所属。認定経営革新等支援機関の認定事業者として事業再構築補助金の申請支援を行う。

YouTube・TikTokでは「税理士のむさん」として、税金・会計のポイントを短い動画で解説しています。
▶ YouTube ▶ TikTok

>> 執筆者プロフィール

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次